真言|マントラ とは
真言(しんごん)とは、仏・菩薩の智慧や慈悲、その徳を象徴する聖なる言葉です。
サンスクリット語の「マントラ(Mantra)」に由来し、日本仏教、とりわけ密教において大切に受け継がれてきました。
「真実の言葉」「仏の言葉」という意味をもち、単なる言葉としてではなく、その一音一音の響きそのものに深い意味があると考えられています。
真言は、仏・菩薩への祈りや供養、修法などにおいて唱えられ、その響きを通して仏の世界と自己を結び、心を仏の境地へと導いていくものとされています。
密教では、身体のはたらきを「身密」、言葉や声を「口密」、心のはたらきを「意密」とし、これらを「三密」と呼びます。
印を結び、真言を唱え、仏を観想することによって、仏と自己との隔たりを超えていくことを目指します。
そのため真言における「声」と「響き」は、単なる音楽的な素材ではありません。
古来より唱え継がれてきた祈りの言葉であり、声となり、響きとなって空間へと広がる「音の祈り」でもあります。
私の音楽では、この真言が持つ伝統と精神を大切にしながら、現代の音響表現や電子音響などと融合させ、祈りの響きを現代の音楽として表現しています。